「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉が飛び交う昨今、「ウチには関係ないよね?」と思っている中小企業の経営者も多いのではないでしょうか?
でもちょっと待ってください!DXは決してIT企業だけのものではありません。むしろ、日々の業務の中で「これ、もっと楽にならないの?」と感じているなら、それこそがDXを始めるチャンスです。
本業が非ITでもDXは必須!
「うちは現場仕事だし、ITとは無縁だよ」なんて思っていませんか?でも、例えば採用活動。今や求人情報のオンライン掲載は当たり前で、紙の履歴書しか受け付けない会社は少なくなっています。また、経費精算や給与計算のクラウド化もどんどん進んでいます。
DXは、何も難しいシステムを入れることだけが目的ではありません。「業務をスムーズにすること」こそがDXの本質なのです。
昔作ったシステムがブラックボックス化!?
「お付き合いで作ったシステムが、今の仕事に合わなくなってしまった。でも改修できない……」
こんな話、よく聞きます。なぜなら、作った当時の担当者がもういない! さらに、開発を依頼した会社も担当者不在で、誰も手をつけられないという負のループ。結果として、「なんとなく動いているけど、無駄が多すぎる」状態で放置されていることがよくあります。
DXの第一歩として、今使っているシステムを見直し、必要なら新しいものに置き換えることも重要です。
FAXや紙の業務はもう限界!?
未だにFAXを使って発注をしている、紙の書類をファイリングしている
——こんな光景、あなたの会社にもありませんか?
正直、今の時代では「効率が悪すぎる!」と言わざるを得ません。
メールやクラウドストレージを活用すれば、
- いちいち紙を探す手間がなくなる
- 過去のやりとりが簡単に検索できる
- ミスや情報共有の遅れを防げる
と、メリットばかり。まずは「紙の書類を減らす」だけでも、大きなDXの一歩です。
人が集まらない時代、DXは救世主!
「事務員さんが高齢で退職したので、求人を出したけど、応募者がみんな高齢者だった……」
こんなケース、増えています。少子高齢化で若手の確保が難しくなっている今、人に頼る業務はどんどん厳しくなっています。
そこで活躍するのが、業務のデジタル化&自動化!
例えば、
✅ 書類整理はクラウド化でラクラク検索
✅ 会計処理は自動計算ツールでサクッと完了
✅ ルーチン業務はRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)で自動化
など、できることはたくさんあります。「人がいなくて回らない!」と嘆く前に、DXでできることを見直してみましょう。
DXを成功させるためのポイント
とはいえ、「いきなり大きなDXをやるのは無理!」という声もあるでしょう。でも安心してください。DXは、いきなり大規模なシステムを入れる必要はありません。
まずは、
- 紙の書類をデジタル化する
- クラウドツールを使ってみる
- 業務フローを見直す
など、できるところから少しずつ始めればOK!
「DXなんて関係ない」と思っている企業ほど、実は改善の余地がたくさんあります。競争力を維持し、持続的な成長を遂げるためにも、今こそDXに向き合うタイミングかもしれません。
まずは、身の回りの「ムダ」を見直すことから始めてみませんか?